春のおとづれ 4/25
北海道もことしは暖かいのが早くって
サクラ満開の話でいっぱい。
サクラもいいですが
コブシの木に白い花がつくと
うれしくなります。
だれかの庭に咲くのも。
自然の場所に咲くのも。
どちらも好きですが
サクラやコブシにはそれぞれ、
「山桜」や「山コブシ」がありますね。
公園や街場に咲く花とは
たたずまいが違ってワイルドで渋く、映画的です。
大沼から
いまの函館新道という最新の高速道路をわたる
函館へのゆきかえり
あのへん一帯は
かつてとてもすてきなカントリー・ロードでした。
道路が分断して七飯町側の横津岳などを含む斜面と
その下に広がる大野平野との対比。
そしてはるか向こうの函館の街と函館山と。
晴れの昼間は遠景の霞と木々に畑、
夜は裏から函館山を望む夜景
道路が変化して
いまはスピードを出さなくては走れませんが、
むかしは交通量もない田舎道、ゆっくり走りました。
大きい車に揺られてのんびり走ると
どこか憧れの外国にいるような気分に浸れたものです。
ほんのちょっとの昔のこと。
樹木や植物というのは
ただそこにそうしてあるだけで
ひとの心にひとしれずなんらかのイメージを
発信し続けているのでしょうね。
なんだかわからないけれども
ものすごくそうおもうな。
いまの、わたしたちの大沼にもまた
コブシや水芭蕉